コーヨーさんとしては、おそらくですが、何十年かぶりの新製品になるのではないかと思います。
鋳鉄製の砂取器一筋(推測です ^^;)でやってこられた様ですので。
少なくてもたまポンで砂取器と言ったら鋳鉄製のこれ↓
このコーヨーさんの砂取器(鋳鉄製) は他社製品と比較してお安く、またメンテナンスも簡単なのでお勧めしやすく、うちではずっとこれを在庫しております。
本体は鋳鉄製なので頑丈。万が一チャタリングなどで上部のアクリル板にヒビが入った場合はアクリル板だけ取り替えればいい。
ただ、最近は家庭用ポンプの接液部(ケーシングなど)の材質に樹脂やステンレスが多く使われ、サビレス化が進んでおります。
そんな中、吸込管の途中に鉄製の砂取器が入るのはどうなんだろうとも正直思っておりました。
まあ、毎日使っていればそこから出るサビはわずかで、井戸が鉄管打込式(浅井戸では一番多い)の場合は打込管由来のサビの方がおそらく多いでしょうが。
また砂取器自体の重さの問題もありますね。ケーシング本体までも樹脂化に踏み切った日立さんだけでなく、他のメーカーも樹脂化が進んでおります。
重い砂取器はポンプ本体や塩ビ配管に余分な負荷がかかる場合がありますよね。
そんなご時世、ついに出してくれました。しかも今までより安いくらいのお値段で。
本体はスケルトン。中身が見えます。
樹脂製なので補強がしっかりしてありますね。
スケルトン砂取器の上蓋や、フランジを外すには六角レンチ(上蓋用ボルト:6mm、フランジボルト用:8mm)が必要です。取り付ける時には樹脂製ですから締めすぎないようご注意を。
ただ、最初に取り付けるときにはフランジや上蓋を外すことはまず無いので、ほとんどの場合六角レンチは不要でしょう。
配管の取り回しがギリギリな場合や砂取器自体を交換する場合にはフランジを外すことはあるかも知れません。
ただー、ちょっと残念なことが・・
この砂抜き用のボルトが今までと同じ鉄製なんですよ。これで問題になる場合はほとんど無いでしょうけど。
ただ、サビで外しにくくなったり・・という時のために、たまぽんではステンレスボルトをお付けして販売することにしました。
これで完全に錆ゼロです!
この現場ではポンプとの接続にステンレスニップルを使っています!
もちろん塩ビでもいいんですけど、寸法合わせのためです。
さて、最後に重要事項です。この砂取器は吐出側には使えないのでご注意下さい。
水中ポンプからの地上部や圧力タンクまでの配管は正圧がかかるのでX。
KPS PC-Hシリーズ、日立CT-Pシリーズ、川本JFシリーズなどの浅深ポンプを深井戸用に使用する場合の吸込管も、ポンプが停止した時に正圧がかかってしまうのでXです。
もちろんやイワヤJQ、JPシリーズ、テラルPG-F、PG-FDCなどの深井戸専用ポンプにも使えませんのでご注意ください。
この砂取器がお使いいただけるのは、
KPS P-H型、日立WT-P型、川本N3、NF3型、イワヤWSS型、テラルPG-XXXA型などの浅井戸ポンプの吸込配管側か、
KPS PC-Hシリーズ、日立CT-Pシリーズの浅深用ポンプを、浅井戸ジェットを本体側に取り付けた浅井戸仕様で使用した場合の吸込配管だけです。
。
この樹脂製砂取器は常に負圧のみがかかる吸込管で使って下さい。
理由は単純に耐圧の問題です。
吐出側に砂取器を取り付けたい場合はこのスケルトン砂取器ではなく、従来の鋳鉄製の砂取器を、アクリル板を厚手の耐圧仕様に替えてご使用ください。
お見積・ご注文などのご依頼、お問い合わせはこちらからよろしくお願いします!