Wロック小ネタ。UB壁貫通継手WL11型

2019年7月25日

ホテルのユニットバスでの漏水。給湯配管の銅管が壁の中で漏れ出しているのでご相談を受けました。

給湯配管は浴槽脇の点検口からフレキ、その先が銅管で配管されており、一箇所は点検口のすぐ上なんですが、その先は浴槽上のサーモシャワ水栓の湯側まで行っております。

漏水は銅管の保温材を伝わってきており、どこから吹き出しているのかは不明。

これはもう壁に穴を開けて銅管部分をそっくり取り替えるしかないという結論に達しまして、

サーモシャワ水栓湯側の取付口の周りを削り、タイル屋さんにタイルの継ぎ目までタイルを剥がしていただき、

ユニットバスの下地壁とほぼ同じ厚みのボードに、ONDAのユニットバス壁貫通金具WL11-1313S-1Pというカポリ用継手を取り付けます。

WL11型は、通常はこの4つの穴に木ネジで止めてしっかり固定し、蛇口取付取外しの際に回らないようになっております。今回はボードが薄いのでそれができない。

これ、この四角い金属部分の長い辺が、ちょうどこの支持材の脇にピッタリ来るようにしてもらったので、ぐるぐる回ったりしないんですね!通常は四角い金属部をビスで裏板に止めるのだと思います。架橋ポリパイプの先は給湯配管が来ているユニットバス点検口まで行っております。

これを収めて、あとはタイル屋さんの技。

ボードを取り付けた所です
WL11は、取付口を壁からどのくらい出すのか調節できるんです!

同じ色のタイルを探していただいたんですが、20年以上も経っていれば変色しているのは仕方ない所。でも、これできれいに仕上がりました!

ホテルの担当の方も喜んでいらっしゃったとの事です。ここにはリフォームダクトは使いたくないですからねえ。