今回は、マンションの屋上にある高架水槽の排水用バルブからの漏水で業者さんからご相談をいただきました。
この高架水槽は40年くらいになるそうです。老朽化していますので上に乗るのも怖いぐらいです。
漏水箇所はこのバルブあたりからです。バルブに亀裂は見られず、しかも長い間閉められたままとのことなので、高架水槽とバルブの間のニップルが腐食して漏れているとみて間違いありません。
バルブを外して交換できれば一番良いのですが、この状態で無理に外そうとすると、多分大変なことになりそうです。
古い水槽ですから、受水槽の取出口が空回りしてそこから漏水・・てなことになるとおそらく取り返しが付かなくなるでしょう。
・・・てことは、マホータイでやってみるしかない?!
角度の違う写真です。
水槽とバルブの間のニップルは表面全体が著しく腐食しており、表面全体からじわーっと水が滲んでくる感じです。
表に出ている水槽-バルブ間のニップル部分は3cm位です。普通マホータイは漏水部の両側に腐食していない部分が無いと止水は出来ません。バルブ側はいいとして、受水槽側はどうやって止める?
受水槽側はできるだけ取り出し口にマホータイを密着させるしかなさそうですね。まあ、とにかくやってみましょう!
何年も動かしてなかったバルブは回らないので(思い切り回そうとすると水槽が破損するでしょう)、水中ポンプを使ってまず高架水槽内の水を排水します。
いくら錆びた部分にも巻けるとはいっても、ニップル部分は錆でぼろぼろになっています。マホータイがちゃんと表面に馴染んでくれるとは思えません。
イメージとしては、バルブと水槽のタンク取出口との間を樹脂で固めて一体化してしまう、という感じでしょうか。
まず問題となるのはバルブとニップルの「段差」です。
これを5cm幅のマホータイを半分に折りながら、段差を埋めつつ、かつ両端へ密着させることを意識しつつ巻いていきます。
巻いたらラテックス手袋を水につけて一分間くらい絞り込みます。マホータイではこの作業が重要なのです。
1巻で丁度段差が埋まりました。さらにその上からもう1巻巻きます。これもよく絞って、巻き作業は終了しました。
施工したのは冬なので、お昼を食べて1時間後に帰ってきてもマホータイはまだ固まっていません。夏だったら20分くらいでカチカチになるのに・・・。
で、硬化するまで業者さんがお持ちになっていたドライヤーで暖めることにします。
しつこく暖めること30分。ほとんど固まったので水を入れてみましょうか。
緊張の一瞬。漏れは・・・全くありません!成功です!!
マホータイを蒸気配管に使用した場合の例はこちら!
マホータイのお問い合わせ・ご注文・お見積などは こちらまで
マホータイ施工例その1へ
新製品ニュースへ戻る
ホームへ戻る