・・昔から給湯・空調配管用に広く使われています。エアコン配管はほぼ100%銅管配管です。
給湯用でも広く使用されています。
ロウ付け配管した場合には継手コストが安いのが何よりです。
また、特に今(2020年5月現在改訂中)注目なのが銅の殺菌作用です。
銅はあらゆる菌、ウイルスを死滅させる効果があるのです。
全世界でいま猛威を奮っているあのウイルスも銅の表面に付着した場合には4時間で消滅するそうですから(ステンレスは48時間らしい)何か頼もしいですよね。
例えば風呂釜の追い焚き配管には12.7φ銅管がよく使われていました(今や過去形か?)が、銅管はレジオネラ菌などの雑菌の発生を抑えることが出来るのです。
ただ、配管に当たっては火を使う「ロウ付け」が主流のため、新築現場では使えないところも出て来ています。
まあ、簡単に出来るのは何と言っても架橋ポリエチレン管ですからね。
銅管は水質によっては孔食が起きやすい場合もあります。
特に井戸水には侵されやすい場合がある(井戸水の水質による)ので注意が必要です。銅は特にカナケ(鉄分)と酸性に弱いのです。
いずれにしても銅管をこれから配管に使う場合には後々配管の交換をしやすくしておく工夫が必要かもしれませんね。
銅管の継手としてはロウ付継手の他、空調用などに銅管をフレアー加工して使用するフレアー継手、フレアー加工の要らないリングジョイント、さらに給湯用15.88と22.23サイズでは(火を使わない)メカニカル継手のSLジョイントなどもあります。
☆給湯、給水等で使用する銅管。下の冷媒用銅管とは呼径が異なりますので注意が必要です。
標準のMタイプ直銅管と肉厚のLタイプ直銅管があります。長さは4m。
給湯用の被覆銅管(アイポチューブ等)も外径規格は同じ。
呼径(インチ) | 外径mm | 肉厚(M) | 耐圧(M)キロ | 肉厚(L) | 耐圧(L)キロ |
---|---|---|---|---|---|
1/4B | 9.52 | - | - | 0.76 | 67 |
3/8 | 12.7 | 0.64 | 43 | 0.89 | 59 |
1/2 | 15.88 | 0.71 | 38 | 1.02 | 54 |
3/4 | 22.23 | 0.81 | 31 | 1.14 | 43 |
1 | 28.58 | 0.89 | 26 | 1.27 | 38 |
1 1/4 | 34.92 | 1.07 | 26 | 1.40 | 34 |
1 1/2 | 41.28 | 1.24 | 25 | 1.52 | 31 |
2 | 53.98 | 1.47 | 23 | 1.78 | 28 |
2 1/2 | 66.68 | 1.65 | 21 | 2.03 | 26 |
3 | 79.38 | 1.83 | 19 | 2.29 | 24 |
4 | 104.78 | 2.41 | 19 | 2.79 | 22 |
呼び径(インチ)と外径mmの関係が給湯用と異なるところが何とも紛らわしい所です。
例えば建築用銅管で3/4"(3/4インチ)と言えば22.23mmなのですが、冷媒用では19.05mmといった具合です。
間違えないためにはミリサイズで確認するしか無さそうです。
冷媒用直銅管(裸・4m)、冷媒用被覆直銅管(4m)、冷媒用ナマシ銅管(巻)等があります。
サイズの呼び方ではインチ(吋)とミリ(mm)の他に、さらに、○分(ブ)という言い方(インチサイズに基づいていると思われる)もするので記しておきます。
呼径(インチ) | 外径mm | 呼び(分) |
---|---|---|
1/4 | 6.35 | 二分 |
3/8 | 9.52 | 三分 |
1/2 | 12.7 | 四分 |
5/8 | 15.88 | 五分 |
3/4 | 19.05 | 六分 |
7/8 | 22.23 | 七分 |
1 | 25.4 | |
1 1/8 | 28.58 | インチ一分 |
1 1/4 | 31.75 | インチ二分 |
1 3/8 | 34.92 | インチ三分 |
1 1/2 | 38.10 | インチ半 |
1 5/8 | 41.28 | インチ五分 |
1 3/4 | 44.45 | インチ六分 |
2 | 50.8 | |
2 1/4 | 53.98 | 2インチ2分 |
2 1/2 | 63.5 | 2インチ半 |
2 3/4 | 66.68 | 2インチ6分 |
銅管サイズをさらにややこしくしているのがミリサイズ銅管の存在です。
外径とサイズの言い方が同じなのでこれだけならわかりやすいのですが。
計装や燃料配管等に使われています。
製品:ナマシ銅管(ミリサイズ)、コントロール銅管等。
サイズ(mm) | 4 | 6 | 8 | 10 | 12 | 14 | 16 |